【母子家庭育ちと保育士が考える】認可保育園と無認可保育園の違いと選び方




保育園に入れるかどうかは、母子家庭の死活問題です

こんにちは、母子家庭育ちのライターです。

今回は認可保育園無認可保育園の違いと特徴についてご紹介していきたいと思います。

保育園不足が叫ばれ、保育園のあり方が問われるなか、2つの保育園に一体どんな違いがあり、どんなものであるかどうかは知っておかなくてはなりません。

また、保育園に入れるかどうかというのは、積極的に働きに行かなくてはならない母子家庭にとっての死活問題です。お母さんが安心して働きにいくためにも、それぞれの保育園についてよく知ってから、入れるように動いていく必要があるでしょう。

ちなみにお話の終盤では、母子家庭育ちの私と保育士の友人で話した理想的な保育園の選び方についてもご紹介していきます。

たぬぽん
ニュースでよく聞くよね。「認可が入れなかったから、無認可に…」とかもインタビューとかでやってるよね。
きつねん
そうだねぇ…。でもさ、「無認可保育園」って聞くと、「認可よりも劣る保育園」という風に聞こえなくもないんだ…。
たぬぽん
そこなんだよね。別に無認可保育園に対する偏見というか、誤った認識もあると思う。今回はそのことも正していきたいなぁと思っているよ。

 

国が認めた!認可保育園とは

認可保育園のイラスト

「認可保育園」は、その名前の通り認可が下りている保育園のことをいいます。

認可を下しているのは、都道府県知事や市長であり、つまりは国が認めている保育園であることを意味します。

認可の基準には、

  • 保育士やスタッフなどの人数
  • 保育園(施設)の広さ
  • 遊具、乳児室等の設備

などの有無・充実度などの基準をクリアすることで認可が下ります。

保育園と保護者(子ども)の間に国が入っているため、「安心して預けやすい」、「充実した保育環境で預けられる」といったメリットが考えられます。

やはり「国」という言葉は強いですよね。保育園に預けるお子さんはまだ小さいため、できる限り安心して預けられる保育園を探したいというお母さんの気持ちはよく理解できます。

ちなみに「国が認めた」というのが認可保育園の前提ではありますが、「認可保育園=公立=安い」ではありませんのでよく注意しましょう。認可保育園にも公立と私立があります。その割合は2:3くらいとされています。

認可保育園には国から補助金が出ていることもあり、認可保育園と無認可保育園とを比べた場合だと、認可保育園の方が保育料が安くなる傾向にあります。

 

自由度が高い!無認可保育園とは

無認可保育園のイラスト

無認可保育園というのは、前項の認可保育園とは違い、国からの認可が下りていない保育園のことをいいます。

冒頭でもお話させていただいた通り、「無認可」と聞くと不安に思うお母さんも多いことと思います。

ただ、無認可保育園は国が間に入っていない分、「自由度が高い」というのが1つのメリットとしてあります。

自由度が高いことで、

  • 保育園独自の教育方針をとっている
  • 他の園にはないような設備を持っている
  • 24時間保育を受け付けている

というのを売りにしている無認可保育園も存在しています。必ずしも「無認可保育園=劣っているというわけではない」んですね。

不規則なシフトで働かれているお母さんの場合だと、「24時間預かってくれる保育園の方が仕事的に助かる」ということもあるでしょう。

補助金が下りていない分、あるい独自の保育・教育方針を売りにしている分、無認可保育園は認可保育園よりも保育料が高くなる傾向にあります。

 

無認可保育園が無認可なのは、「わざと」な場合もある

保育士・保父さんのイラスト

無認可保育園の劣っているというイメージを払拭するために、もう少しお話させていただきます。

無認可保育園は認可が下りていないということはご周知の通りですが、「認可をわざと下りさせていない」こともあるのはご存知でしょうか?

無認可保育園は自由度の高い保育・教育方針を売りにしていることもお伝えさせていただきましたが、逆に言えばこの「高い自由度は認可が下りていないことで守られている」のです。

間に国が入ってしまうと、保育園の運営に関して規制や指示が飛んでくるため、これを保育園が煙たがるんですね。そういったことを避けるために保育士の人数や設備が充実していたとしても、「あえて無認可」を貫いている場合もあるのです。

わざと無認可にしている保育園もあれば、無認可にせざるを得ない保育園があるのも事実です。無認可保育園への入園をお考えの際は、安心して預けるためにも無認可の理由を出来る限り探っておく必要があるでしょう。


保育園にも柔軟性が求められる時代

肩を組む2人の男の子のイラスト

今回の記事では、無認可保育園は24時間保育を売りにしているといったことも紹介させていただきました。しかし、その24時間保育は今や認可保育園でも行われるようになってきています。

それは昨今の保育園需要の高まりや、問われるようになった働き方の柔軟性に対応するためです。保育園は朝から夕方まで子どもを預かっていれば良い時代ではなくなったとも言えるのです。保育園にも柔軟性が求められる時代なのです。

 

保育士に聞いてみた!理想的な保育園の選び方とは

幼稚園のお散歩のイラスト

認可保育園にも無認可保育園にも、それぞれに違いや特徴があることはわかりました。それでは、どのように保育園を選ぶのが理想的なのかを考えてみましょう。

今回は、私の友人の保育士に「保育士が考える理想的保育園の選び方を聞いてきました。

見学は当たり前!実際に見てみないとわからない

保育園に入園を考える際には、「見学することは当たり前」と思っておきましょう。

見学することで保育園の状況(雰囲気・施設など)を把握することができ、どんな職員や園児がいるのかも観ることができます。

その時、正直にいって保育士はいつもよりも良い顔をすることができます。大人ですから。

しかし、子どもは正直です。保育園が楽しくない、辛い場所と思っている子どもの顔は暗く寂しいものになるはずです。※もちろん、子どもですからその時の機嫌にも大きく左右されますが…。

見学は基本的には年間を通して行うことができ、電話で申し込むことができます。

電話をかける際は子どもがお昼寝をし、保育士が事務作業にあたるお昼過ぎ(午後14時あたり)にかけてみると良いでしょう。

保育園事情は保育園に聞く

保育園の裏事情を聞くには、はっきり言って保育士に聞くのが一番良いです。

保育士は自身の保育園についてよく知っていることはもちろんですが、他の保育園についてもよく知っています。これは保育士間の横のつながりが広いためです。

お互いの保育園について情報交換を行っている方も多いので、もし身近に保育士の知り合いがいる方であれば、「あの保育園ってどんな感じなのかな?」と聞いてみると良いでしょう。

この時、1人の保育士に聞くと意見が偏ってしまうこともあるため、できれば複数人に聞いてみることをおすすめします。

ママ友やその「子どもに聞く」保育園事情

前項に関連して言えば、保育士だけでなく保育園に子どもを通わせていたママ友、そしてその子どもにもどんな保育園なのかをリサーチしてみましょう。

「子どもに聞いてもわからないでしょ」とお思いかもしれませんが、保育士以外で保育園に一番長い間いるのは誰ですか?子どもなんですよ。その親じゃないんですよね。

ですから、子どもから見たその保育園のイメージも加味するようにしましょう。

 

まとめ:認可保育園も無認可保育園も、よく調べないとわからない

認可保育園にも無認可保育園にも、それぞれの良さや違いがあります。無認可保育園は無認可だからといって、自由度の高さを守るための「あえての無認可」である場合もあるのです。

子どもを安心して預ける、あるいは子ども自身が楽しんで保育園に通えるためにも、保護者が精一杯保育園について調べてあげる必要があるでしょう。




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