【不良は悪か】グレなかった母子家庭育ちが考える「心の余裕」の話

リーゼントの不良のイラストと「不良は悪か」




私はグレなかった母子家庭育ちです

こんにちは、母子家庭育ちのライターです。※私(どん兵衛)のツイッターアカウントはこちら、お気軽にフォローくださいね!

突然ですが、私は思春期グレたことがない」子どもです。

グレるにも色々あると思いますが、端的に言えば警察の厄介になるであるとか、不条理に喧嘩をふっかけるであるとか、自分の母に「○ね!ババア!」などと言うであるとか、そういった経験がないんですね。世間一般的な不良少年、不良少女達とは真逆だったかもしれません。

母と喧嘩した経験がゼロとは言いませんが、仲はかなり良い方だと思います。

これって、親にとっては「手間のかからない子ども」ってことです。でも、これって本当に良いことなのでしょうか?

そして本当に「不良は悪」なのでしょうか?悪いことなのでしょうか?

たぬぽん
時々いるよねー、グレない子ども。
きつねん
どうしてなんだろうね?どん兵衛さん(母子ログ運営者)は母子家庭育ちということに関係があるみたいだけど。
たぬぽん
でもさ、母子家庭育ち=不良になりやすいってのは違うかな。極論過ぎるかなぁとも。
きつねん
しかもグレなかったらグレなかったで心配なこともある気がする。

 

母子家庭育ちの子どもは本当にグレやすいのか?

不良少年のイラスト

世間一般的な見方として、そして私の頭の中の一部の見方として、「母子家庭育ちの子どもはグレやすい」という認識があると私は思っています。

子どもが何か問題を起こした時、そしてその子どもが母子家庭育ちの子どもであることを知った時、

「あ、あそこの子どもは母子家庭だから」

「お父さんがいないから…」

「しつけがなってないから…」

そんな見方をしてしまったことはないでしょうか。お恥ずかしい話、私もそういう見方をしてしまった時があります。

もちろん、これはデータがないので客観的な事実と根拠にもとづいて言及することはできません。ただ、「お父さんがいない=不十分な教育・育児」という認識は、その程度はともかくとして頭の中によぎってしまうことは事実だと想うのです。

ただ、この「母子家庭育ちの子ども=グレやすい」にも様々な捉え方ができると思うんですよね。

母子家庭育ちという事実は、その子どもからすれば全く気にならないこともあれば、気にしてしまうこともあります。

仮に自分は気にならなかったとしても、周囲の偏見のせいで自分を追い詰めてしまうこともあります。私にはその経験があります。※この経験についてはこちらの別記事:【よそはよそ、うちはうち】「母子家庭かわいそう」と言われた私の気持ちでご紹介しています。

そして子ども達は、そういった周囲の偏見のせいで心の余裕を失い、自発的ではなく他発的な要因でグレてしまうことがあるのです。

この点で言えば、母子家庭育ちの子どもの方が、その他発的な要因が多く、グレやすいといえるのかもしれませんね。


母子家庭育ちの私がグレなかった理由とは

舌打ちする男性のイラスト

中学生の時に両親が離婚し、母子家庭の子どもになった私。

そんな私がグレなかったのは、自分で言うのもおかしいですが、「私があまりにも真面目な子どもだったこと」に加えて、「親(母)に迷惑をかけたくない」という意識を昔から持っていたことに関係していると思います。

多感な時期にある中学生。小学生の頃には一緒に仲良く遊んでいたはずの友達も、何人かがグレていきました。喫煙、喧嘩、授業放棄、そういったことに走ってしまうケースも見受けられました。彼らにもグレてしまう理由はあったのだと思いますが…。

その一方で私はグレていく彼らを遠巻きに眺め、どちらかと言えば冷たい視線を投げかけてしまっていたような気がします。知らず知らずのうちに自分の側も追い込まれているのにも気づかず、です。

 

グレなかった私は、心から余裕を失っていく

これまで私はありがたことに心身ともに健康に育ち、大人となりました。それでもやっぱり人。辛い時期が全くなかったなんてことはありません。

特に中学時代は、グレてはいけないという気持ちが先行するあまり、周囲の目をひどく気にする子どもになってしまいました。の余裕がなくなってしまったのです。

母に迷惑をかけてはいけない

迷惑をかけて「母子家庭の子どもだから…」なんて思われたくない、母にも迷惑がかかる

グレたら逃げたことになる気がする

こういった考えが常に頭にあった時期があります。これが結構辛かったんですね。

グレれば心の余裕がある子どもになるわけではないことはわかっています。それでも「グレてはいけない」ということに固執するあまり、私はひどく窮屈な思いをしていたのです。

この頃の悩みは誰にも話すことができず、私1人が孤独に悩み孤独に解決していった問題です。解決してくれたのは10年という時間の経過でした。

 

まとめ:グレない子どものケア”も”忘れないでほしい

グレなかった私が言えるのは、「グレない子どものケア”も”忘れないほしい」ということです。もちろん、グレてしまった子どもにもグレてしまった理由があり、一概に悪いことだとは言えないのです。そしてそのケアをしてあげる必要が周囲にはあるのです。

グレないおかげで手がかからないのは、お母さんや周囲の方にとってありがたいことかもしれません。しかし、グレなかった子どもにはグレなかった子どもなりの悩みを抱えていることがあります。

その悩みが膨らむ前に、膨らんでいつか爆発してしまわない前に。

話を聞いてあげること。話を聞くことができなくても、「あなたのことを気にかけているよ」というスタンスは取り続けてあげてください。




2 件のコメント

  • 私は愚れた側でした。
    親は高校の時に離婚しましたが、中学の頃から親の不仲が目立ちました。
    保育園の頃からパチンコ依存症の親だったのもあり、グレるきっかけになったのは 親戚の人の言葉でしたね。
    小学生のうちは不良って何?から始まり、漫画などに出てくる不良を見て、あっ!これが不良か!
    と。こんな親に産まれたら、こーなってもいーんだ!って感じましたね。
    子供心に不良になれば親が自分を見てくれる。そして、親自身の行動を改めてくれるかも。なんて薄い期待してたのかもしれないです。
    なーんにも変わらなかったですけどね( *_* )

    • みー さま
      コメントありがとうございます。返信が遅くなってしまい申し訳ないです…涙
      ご両親の不仲だけでなく、親戚の方からの発言も原因になってしまったのですね…。当時は辛かったのではないでしょうか…。

      「自分の声が思いがどうか届くように…」、グレてしまった子供も、そうでない子供も誰かに聞いてもらいたいという点では同じなのかもしれませんね。当時のみーさまの行動を責めることは誰にもできないと思います。

      今現在のみーさまが素敵な日々を送れていますように…。そう願います!

      これからも母子ログをよろしくお願いいたします。

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