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母子家庭と父子家庭の割合の確認と、取り上げ方の違いを考えます
こんにちは、母子家庭育ちのライターです。※私のTwitterアカウントはこちらです、お気軽にフォローください。
今回は母子家庭と父子家庭の割合を、厚生労働省のデータをもとに確認したのちに、「どうして母子家庭の方がクローズアップされて、父子家庭がクローズアップされないのかを考えていきたいと思います。
厚生労働省の調査でわかった、母子家庭と父子家庭の割合
厚生労働省は母子家庭(母子世帯)と父子家庭(父子世帯)の割合を調査していました。
下記がそのデータになります。※平成27年4月20日(月)厚生労働省発表 情報元はこちら
▽ひとり親世帯数(母子世帯等調査)
昭和63(1988)年度 | 平成23(2011)年度 | |
母子世帯数 | 84.9万世帯 | 123.8万世帯 |
父子世帯数 | 17.3万世帯 | 22.3万世帯 |
この数値から25年間で母子家庭の数は1.5倍、父子家庭の数は1.3倍になったということがわかります。
割合で考えると、平成23年度では、6:1くらいで母子家庭の方が多いということになります。
このデータは、発表そのものは平成27年度ですが、調べたのは平成23年ということでかなりのタイムラグがあります。少子化などの事象を抜きにして考えれば、子どものいる家庭におけるひとり親家庭の割合は、今も増加傾向にあるものと思われます。
母子家庭が取り上げられて、父子家庭が取り上げられないのはなぜ?
前項の母子家庭と父子家庭の割合からもわかるように、母子家庭の方が父子家庭よりも圧倒的に多いことがわかります。
そのため、母子家庭が父子家庭よりも取り上げられることが多い理由は、やはり母子家庭の方が多いからということが第一にあります。
しかし、母子家庭の方が取り上げられがちな理由は、単に多いからということに留まりません。
メディアが取り上げる母子家庭の問題
ニュースを見ていると、「母子家庭の貧困率が高い」ということがよく話題に上がり、経済的な面での様々な問題が取り沙汰されます。これは残念なことですが、事実です。
日本は女性の社会進出がまだまだ進んでおらず、女性は非正規雇用で働かれている方がかなり多いです。当然受け取ることのできるお給料にも開きがでてしまいます。※この割合に関しても、前項の厚生労働省の調べに示されています。
貧困というのは社会が最も取り組むべき問題の一つであり、世間からの関心も強いです。そのため、父子家庭よりも経済的に苦労していることが多い母子家庭が取り上げられてしまいます。
ただ、ニュースとして取り上げられたからといって、メディアは抜本的に何かを解決してくれるわけではありません。
そうなんです。メディアがこういったように取り上げてくれることにより、社会に一連の流れが生まれ、政府や自治体が新しい支援や政策を打ち出すことに繋がるとも考えています。ですから、取り上げ方はどうであれ、問題提起はやっぱり必要なことなんですね。
まとめ:母子家庭と父子家庭の増加と、母子ログの試み
母子家庭と父子家庭は割合からみれば、母子家庭の方がはるかに多く、経済的な問題も抱えています。
しかし、問題提起を続けていくことで、新しい支援や政策が打ち出され、問題解決に繋がる可能性はあります。
母子ログにおいては、母子家庭の経済面での抜本的な解決は難しいです…。ですが、私の実体験をシェアすることで、日々の生活に何らかのヒントを得ていただければと思っています。また、母子ログという名前をつけてはいますが、母子家庭だけではなく、父子家庭のお父さんやお子さんにも見ていただきたいです。