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母子家庭育ちが身につけた母子家庭センサーのお話
こんにちは、母子家庭育ちのライターです。※Twitterアカウントはこちら
母子家庭に育った私は、「母子家庭センサー」なるセンサーを、知らず知らずのうちに身につけていました。
いえ、それは「センサーを身につけた」という後発的なものではなく、「元々あったセンサーの感度を上げていった」と表現する方が私の場合は正しいのかもしれません。
そしてその母子家庭センサーは、私だけが持つセンサーではなく、同じように母子家庭の子どもとして育った周囲の同年代も持っていたセンサーでした。
今回はそんな「母子家庭センサーとはなんなのか」というお話をさせていただきます。
「あの子もきっと母子家庭の子ども」、母子家庭センサーって何だ?
私が「母子家庭センサー」と勝手に呼んでいるセンサーは、「あの子はきっと母子家庭(父子家庭)で育っている子ども(っぽい)」と感じ取るセンサーのことをいいます。
そのセンサーは、私の場合母子家庭になってから精度が高まり、私自身の感覚的な部分と、その子どもの言動的な面から母子家庭かどうかの判断ができるようになりました。
ただ、
「君の家母子家庭だよね?」
と、母子家庭と見られる子どもに面と向かって、センサーの精度を確認することははばかられましたので、センサーが反応した瞬間に答え合わせをすることはほぼありませんでした。
後々仲良くなってから、
「前から思っていたんだけど、○○(相手)って母子家庭、もしくは父子家庭?違ったらなんだかごめんね(笑)」
と聞いていました。それが結局、かなりの高確率で当たるんですよね。
「じゃあ具体的にどういった部分で母子家庭っぽいと判断しているの?」
と問われれば、やはり感覚的な面で判断しているので、上手く説明するのは難しいです。
特別その子どもがグレているとか、特別その子どもから闇を感じるとかいうわけでもないんです。
「どこかなんとなく…」、これが母子家庭センサーです。
今回はこのセンサーとはなんぞや?というのを解説するはずだったのに、上手く説明できなくてごめんなさい(笑)
母子家庭の子ども同士を結びつける、母子家庭センサーの力
私は母子家庭になってからずっと、このセンサーの話を他の同年代の友達(母子家庭育ち)にしてきました。
すると、
「それわかる!○○(私)は、母子家庭だと俺もわかっていたよ」
「あれ、なんなんだろうね。なんとなく…、本当になんとなくだけどわかるよね」
「類は友を呼ぶ…なのかなぁ?」
と共感してくれるばかりか、母子家庭センサーを持つ者同士で通じ合うこともしばしば。
もしあなたが母子家庭で育ったor育っている経験をお持ちなら、なんとなく周囲を見回してください。過去の体験や気持ちを思い出してみてください。この母子家庭センサーに思い当たる節はありませんか?
まとめ:母子家庭育ちは1人じゃない!同じ人間がいるって力強い
母子家庭で育つことを悲しく思う子ども、みじめに思う子ども、特に気にならない子ども、色々子どもがいると思うんです。
でも「自分と同じ境遇で育っている人間がいる」ということは、なんだか元気や勇気を与えてくれるものだと思います。
これは別に傷の舐め合いとかではないでしょう。
あの子が頑張っているから、自分も一緒に頑張ることができる。
あの子が悲しんでいるから、自分も一緒になって悲しんであげられる。
あの子が楽しんでいるから、自分も一緒に楽しむことができる。
嬉しい感情も悲しい感情も、誰かとシェアできること力強いものはありません。
今回お話させていただいた「母子家庭センサー」は、その結びつきを生んでくれる素敵なセンサーなのです。