【便利で不便?】母子家庭育ちの私が「父方の苗字(姓)」を使う理由

苗字を変えたくないよという男性のイラスト




私は父方の名字をそのまま使っています

こんにちは、母子家庭育ちのライターです。※私のツイッターアカウントはこちらです、お気軽にフォローください。

タイトルの通り、両親が離婚し、母子家庭育ちの子どもとなった私は、「方の名字(姓)」を使っています。

私が中学生の頃に両親は離婚したので、離婚までは約10年の間父方の名字を使っている計算ですが、結局そこからまた約10年経った今でも、父方の名字を使い続けています。

今回は私の体験談を基に、主に以下3点についてお話させていただきます。

  • 母子家庭の私が父方の名字を使い続けた理由
  • 母の考え「名字でも振り回すわけにはいかない」
  • 母親と子どもで名字が使うことの不便さ
たぬぽん
名字(姓)の問題って、「変えればいいだけじゃん」なんて思ってた。
きつねん
でも、子どもには子どもなりの世間体があるのかな?
たぬぽん
母子ログ運営者のどん兵衛さんもそのことを考えたみたい。子どもも1人の人間なんだよね。

 

母子家庭の私が父方の名字を使い続けた理由&母の考え

悲しそうな長い髪の女性

中学生になっていた私は、周囲で名字が変わる子どもがいることに気付き始めました。

「あぁ、離婚したからあの子は名字が変わったんだ」、と。

大きくなるにつれて、私は周囲の子どもの家庭環境に敏感になってきました。

あの子の家は離婚した、あの子の家も離婚した。そしてとうとう自分の家も離婚する…。

私の母は離婚するにあたって言いました。

「その○○という名字は、あなたが生まれてからずっと当たり前に使い続けていたもの。それを取りはしない。そのまま使った方が面倒なこともないはずよ。自分で選びなさい」

私は思いました。「あ、いいんだ」、と(笑)

当時の私は中学生ながら世間体を気にするタイプでして、咄嗟に「名字をえたくない」と思いました。

離婚して名字の変わった子どもは、周囲からよそよしくされる気がしていたからです。まるで腫れ物にでもさわるかのように…。子どもながらにふれちゃいけないという空気を感じ取っているような気がしたんです。

実際に両親が離婚する前の私も、離婚し名字が変わったのであろう友達に話しかける時は、ちょっと気を遣いました。

結局、そういった問題はほぼ杞憂に終わります。名字が変わっても段々と周囲も普通に合わせてくれるようになります。

しかしながら、名字が変わるということで「自分じゃなくなる気がする」というお子さんもいらっしゃるかもしれません。「両親が離婚したことを隠したい」と思うお子さんもいらっしゃるでしょう。

闇雲に「今日からあなたは○○(母の旧姓)だから」と一方的に押し付けるのはかわいそうかもしれません。しっかりと理由を説明した上で、「お母さんと同じ名字にしていいかな?」と聞くのが良いでしょう。


 

母の考えは「名字でも振り回すわけにはいかない」だった

写真を撮り合う兄弟

後の母曰く、

「そりゃあなたたちは私が育てることになったんだから、同じ名字の方が良いとは思ったわよ。でも、選ぶのはあなたたち自身だった。ただでさえ離婚して子どもを大きく振り回すのに、名字の変更でさらに振り回すわけにはいかないでしょ」

母はしかった。

私の周囲で離婚し母子家庭になった子どもは、その多くが父方の名字から母方の名字へと変更していました。

私の母も心の隅で変えて欲しいとは思いながらも、私たち子どもに選択の余地を残してくれました。

選択肢が与えられた私は、有無を言わさずという無理矢理感を感じることはありませんでした。

 

母親と子どもで名字が使うことの不便さ

悲しむ子ども白黒

父方の名字を使い続けている私ですが、色々と書類関係の手続きをする時には、不便を感じることもありました。

両親のいる親子は多くの場合名字が皆同じです。「血縁関係・親族」であること、「続柄」が容易にわかります。

しかし名字が違うだけで、血縁関係や親族、続柄は一瞬でわかりにくくなり、

「あ、名字違うんですけど、これ私の母です」

「両親が離婚してまして…。私は母方の子どもにはなるんですけども…」

「続柄はこの人が母です」

などなど、補足で説明する必要があったりします。ちょっと面倒です。

ただ、これまで生きてきて特別困ったことはありません。

お役所の窓口なんかでも「あ、そういうことなんですね、わかりました」と軽く受け流してくれます。特別珍しいことでもないのでしょう。

逆に子どもが母方の名字へと変更する場合、

  • 申立書
  • 父と母の戸籍謄本

などが必要になるようです。

 

まとめ:名字の選択は子どもの自由なのかもしれない

肩を組む2人の男の子のイラスト

ひょっとすると母子家庭のお母さんのなかには、「母子家庭の子どもは母親と名字を同じにするのが当たり前」と考える方もいらっしゃるかもしれません。でも、そう決めつけてしまう前に今回の私の話を少しでも思い出していただければ嬉しいです。

離婚するということは、やはり親の都合で行われるものです。そこに子どもの意志や考えは基本的に介入することができません。

それでも私に課せられた「名字をどうするか」という選択は、「これからどう生きるか」ということを子どもながらに問われていた気がしました。

仮にここで父方の名字のままであることを選んでも、母方の名字に変えることを選んでも、その選択は大人への階段をまた1段登ることになるはずです。自分で選ぶということが大事なのです。

その選択を子どもさんに託して欲しい。もちろん、お母さんと名字を同じにするメリットを説明しまくっても良いです。だって、お母さんの気持ちも痛いほどわかりますから。

それでも、一方的に決めつけることだけはどうか一度待ってもらいたいのです。




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