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母子家庭育ちの私は、奨学金で高校と大学に行きました
こんにちは、母子家庭育ちのライターです。私(どん兵衛)のTwitterアカウントはこちら、お気軽にフォローくださいね!
母子家庭育ちの私ですが、高校と大学の両方を卒業しています。
世間一般的な見方、そしてその実情として、「母子家庭の子どもは、経済的に進学が難しい(大変)」というのがあります。
私の家も母子家庭であり、私には兄弟もいたため、経済的に余裕があったとは言えません。それでも高校と大学に行けたのは、奨学金を借りたおかげです。
しかし、その奨学金も借りる前にいくつかのポイントを知っておかないと、困ったことになります…。
そこで今回は「【母子家庭育ちが考える】奨学金で知らないとヤバい3つのこと」と題しまして、私の体験談とともに奨学金について一緒に考えていただければと思います。
奨学金で考えないとヤバい3つのこと
1,借りたものは返さないといけないということ
当たり前ですが、基本的に奨学金は借りたら返さなくてはなりません。
「借りたものは返す」。これは奨学金限らず、人としては至極当たり前のことですね。
とはいえ、奨学金を借りることは借金をすることとイコール。私もそうですが、高校・大学卒業時点から借金をしてしまうことになります。
返済のプランは様々ですが、月々決まった金額を返し、ボーナスの時期はいつもの金額よりも多く返す。これを10年単位で続けなくてはなりません。
奨学金を借りたことで、経済的に行き詰まる方、買い物・旅行・結婚などなど、人生の様々な局面で制約を感じたり、生き辛さを感じる方がいらっしゃるのも事実です。私自身も自分の日常生活でいっぱいっぱいで、「あぁ、お金を借りることって大変だな」と強く感じています。
借りるのは自分、返すのも自分。借りたことで得られる恩恵も、返すことで感じる苦労も自分が受けるのです。奨学金を借りる前には、この二面性を忘れてはなりません。
2,奨学金には多くの種類(有利子・無利子など)があること
「前項で奨学金を返すのが大変」という話にふれましたが、そもそも奨学金にはいくつかの種類があります。
種類(団体)で分けると
- 育英会(県別・あしなが等)
- 日本学生支援機構
- 母子寡婦福祉資金
3つの代表的なものがあります。この他にも企業が主催している「〇〇育英会」といったものもあります。
本記事上では、各奨学金について簡単な説明をさせていただきます。
育英会について
育英会は、主に高校への進学・通学を希望する学生に奨学金を貸し出しています。
全国各地に存在しており、「公益財団法人 大阪府育英会」、「公益財団法人 長崎県育英会」といったように都道府県別で名前がついていたりします。ということで、お住いの地域にある育英会主導のもとで手続きを進めることになります。
育英会で貸し出される奨学金は返還の義務があるものの、基本的に利子はつきません。
また、同じ育英会の名前ではあっても、「あしなが育英会」は、病気や災害、自死(自殺)等により、親(保護者)を亡くした子ども達を支援する団体です。こちらも無利子で貸し出しをしており、高校・大学・大学院への進学を希望する学生を支援しています。
日本学生支援機構について
日本学生支援機構は、日本育英会などを前身として発足し、現在では主に大学・専門学校等への進学・通学を希望する学生に奨学金を貸し出しています。その管轄は文部科学省にあります。
日本学生支援機構で貸し出している奨学金には、
- 第一種奨学金(無利子)
- 第二種奨学金(有利子)
の2つがあります。
どちらの奨学金をもらうにしても審査が必要なのですが、「第一種奨学金」に関しては「成績が特に優秀であること」、「著しく経済的に修学が困難であること」などが条件になります。
「第二種奨学金」に関しては、年3%を上限とする利子がつきます。
世間でよく言われている「奨学金を返すのが大変」という声は、その多くが日本学生支援機構から奨学金を借りた学生の声であると思われます。
大学や専門学校へ進学するには、高校へ進学するよりも多くのお金を必要とするため、当然後々の返済額も大きくなりますし、利子がつけば返済はより大変なものとなります。
母子父子寡婦福祉資金貸与金について
母子父子寡婦福祉資金制度は、各都道府県のひとり親家庭の福祉(教育・医療・保健)などをサポートするために存在している制度です。
管轄している団体は、全国母子寡婦福祉団体協議会です。
ここで貸し出されるお金には、
- 事業開始資金
- 事業継続資金
- 修学資金
- 技能習得資金
- 修業資金
- 就職支度資金
- 医療介護資金
- 生活資金
- 住宅資金
- 転宅資金
- 就学支度資金
- 結婚資金
- 特例児童扶養資金
など非常に様々な種類があるのですが、「修学資金」、「就学支度資金」などの学校への進学・修学に関わるものも存在しています。
そしてこれら多くの貸与金は、無利子・低利子での貸し出しが行われています。
貸与や相談については、お住いの地域の社会福祉協議会などが管轄していますから、そちらに連絡をとってみるようにしましょう。
3,借りる目的は自由!学校は勉強だけするところじゃない
奨学金を借りる理由は、「経済的に学校に行くのが厳しいから」というのがほとんどかと思いますが、「奨学金を借りた上での目的は自由」だと私は考えます。
- 奨学金を借りて学校でバリバリ勉強するのもよし
- 勉強が得意でなくても、友達と充実した関係を築くもよし
- 学校に行くことで将来を考える時間を得るもよし ※私はこれでした。
もちろん、お金を使って学校に行くのですから、勉強を頑張るに越したことはありません(笑)ですが、学校に行く目的って勉強だけじゃないですよね。
その他にも学校に行けたからできる経験、学校に行けたから考えられたことってあると思うんです。勉強するだけが正解ではないんですね。
ですから、奨学金を借りた上での目的は自由です。何も目的がなく、ただただ時間を過ごすだけのような学生生活はやっぱりもったいないですけどね(笑)
ぶっちゃけ、私も奨学金を返すのは大変
さて、ここで私の実体験にふれます。※ご興味のない方は、ここまで読んでくださっただけでありがとうございました!
ぶっちゃけ、「奨学金を返すのは大変」です。大学卒業と同時に数百万円規模の借金を抱えるのですから…。新卒の身分ではたくさんお給料が得られるわけでもありませんから、皆さん返すのに苦労しています。
私の話で言えば私は新卒で会社員ではなく、新卒フリーランスとして主にライターのお仕事をしています。奨学金を借りて大学にも行ったものの、学歴というものを使ったことはありませんし、使えるような学歴でもありません。
しかもフリーランスなので、会社員の方よりも不安定な収入であり、今後の奨学金の返済に関しても「しんどいなぁ」、「払えるかなぁ」という思いは常にあります。
返すのが大変でも、奨学金を借りたのを後悔していない理由
新卒フリーランス、そして奨学金を返すのが大変でも、私は奨学金を借りたことを後悔していません。
それは奨学金のおかげで学校に行けて、友達ができて、将来の自分の可能性を広げられ、自分を見つめ直す時間ができたからです。
すでにお話させていただいたとおり、学校へ行く目的は勉強をすることだけがすべてではありません。学校でできる経験や過ごす時間のすべてが、その学生の人生の糧になるはずです。
まとめ:奨学金を借りる前はよく考えよう!
今回ご紹介させていただいたように、奨学金を取り巻く制度や団体の種類には様々なものがあります。
当然、その奨学金は返すのが義務です。奨学金を借りたことで得られる恩恵も、返すことで感じる苦労も自分が受けるのです。
- 奨学金を借りるかどうか
- 奨学金にはどんな種類があるのか
- そして借りてどうしたいのか
この3つをよく考え、奨学金について学んでいきましょう。