【実際に借りていた】日本学生支援機構の奨学金をわかりやすく解説

奨学金がよくわからなくて悩む男性のイラスト




日本学生支援機構の奨学金で大学に行っていました

こんにちは、母子家庭育ちのライターです。※私(どん兵衛)のTwitterアカウントはこちら。お気軽にフォローくださいね!

私は母子家庭であったこともあり、経済的な余裕がなく奨学金を借りて高校・大学に通っていました。

高校では「育英会」、大学では日本学生支援機構の奨学金を借りたことで、私は無事に学生生活を終えることができました。※その時の経験や奨学金を借りる際の注意点については、別記事:【母子家庭育ちが考える】奨学金で知らないと「ヤバい」3つのことでまとめさせていただきました。

今回はそんな経験を基に、日本学生支援機構の奨学金がどんなものか」ということを、私の経験を基にご説明させていただきます。なお、制度の概要や規則等につきましてはその都度改定されることもありますので、こちらの公式サイトも併せてご確認ください。

たぬぽん
公式サイトがあるのに、どん兵衛さん(母子ログ運営者)は何を話すつもりなの?(笑)
きつねん
良いことを聞いてくれたね!どん兵衛さんが言いたいのは、「公式サイトでもわかるけど、まどろっこしかったり、わかりにくい所があるでしょ?それを母子ログでざっくり知っておけば、日本学生支援機構がどんなものかわかりやすくなるし、申し込みもスムーズにできると思うよ」ってことらしいよ!
たぬぽん
そういうことか!しかも、どん兵衛さんの話は、実際に借りた人の話だもんね。「とりあえず聞いてみておくか」くらいのスタンスで眺めてみれば良いかも。

 

日本学生支援機構(JASSO)は、文部科学省が管轄している

日の丸のイラスト

日本学生支援機構というのは、奨学金の貸し出しを行っている団体の名称であり、この団体は文部科学省の管轄下にあります。いわば、「お国が管理している奨学金=日本学生支援機構の奨学金」ということになります。ですから、怪しい団体ではないということをあらかじめご留意いただければと思います。

この日本学生支援機構は、「Japan Student Services Organization(略称:JASSO)」といい、奨学金事業の他にも留学支援事業・学生生活支援(キャリア教育・就職支援)なども行っています。

 

日本学生支援機構の奨学金は、大学生・専門学校生が対象

大学生のイラスト(女性)

育英会の奨学金は高校生を対象にしていることが多いのですが、日本学生支援機構の奨学金は「大学生・専門学校生の学生を対象」にしています。

私が大学進学の時に借りたのも日本学生支援機構の奨学金です。私はこの奨学金がなければ、到底大学に行くことはかないませんでした。

日本学生支援機構の奨学金事業は、「昭和18~平成27年度までに1203万人に貸与した実績」があります。奨学金を貸し出している団体としては、きわめて有名な存在で、多くの学生が利用しています。私の周囲にも同じように経済的な理由から、多くの学生が利用していました。

申込みは現役高校生の場合は高校を通じて、それ以外の方はインターネットから直接申し込むことができます。

日本学生支援機構公式:奨学金の申し込み方法

 

日本学生支援機構の奨学金には、「無利子」と「有利子」の2つがある

私服で働く男性のイラスト

日本学生支援機構の奨学金には、

  • 第一種奨学金(無利子)
  • 第二種奨学金(有利子) ※利子の上限は3%

の2種類があります。

第一種奨学金に関しては、「成績が特に優秀であること」、「著しく経済的に修学が困難であること」などが条件となります。成績の優秀度で言えば学年の中位くらいのものではなく、学年で上位に入り続けるような学生でなくては難しいと思われます。大学の場合の奨学金は、無利子か有利子かで返済金額の差がかなり大きくなりますから、無利子を望む学生は非常に多くその競争も激しいです。

第二種奨学金に関しては、基本的に学ぶ意志さえあれば受け取ることができます。特別成績が優秀である必要や、著しく経済的に厳しい状況でなくとも借りることができるでしょう。とはいえ、留年をしていたり単位を落とし過ぎると奨学金の貸与は止められます


 

毎年度書類が届く!奨学金を借りる理由はどう書くの?

作文を書く男の子のイラスト

日本学生支援機構の奨学金を借りていると、年度末に来年度の奨学金継続に関する書類が送られてきます。

その書類には、

  • 借りている学生にどれくらいの収入があるか
  • どれくらいの支出があるか

といったことの他に、「これからも奨学金を借りる理由とは?」といった記入欄があります。

この記入欄には下記のように奨学金を借りたい理由(借りる必要がある経済状況)を説明すればOKです。

例1,私の家は母子家庭で収入が少なく、奨学金を借りなければ学費を払うことができません。よって、来年度も奨学金を借りたく思います。

例2,私の家は両親ともに働いており、学費を捻出できないわけではありません。ですが私の下には弟と妹がおり、今後のことを考えると私が奨学金を借りておかなくては、この2人の進学が難しそうです。よって、来年度も奨学金を借りたく思います。

上記のように経済状況をありのまま書きましょう。ちなみに、話を盛る必要はありません。ありのまま、そのまま正直に書きましょう。

 

奨学金の返済義務と、返済のスタートとは?

スタートと書かれたイラスト文字

奨学金というと「優秀な学生に進学・就学用のお金がもらえる」とお考えの方もいらっしゃるかと思いますが、日本学生支援機構の奨学金に関しては「返還の義務」があります。もらえないんです…。

返し始める時期は、奨学金の貸与から7ヶ月目の27日が初回になります。それ以降、毎月27日にあらかじめ定められた返済金額が引き落とされます。

つまり、大学卒業の直前である3月まで奨学金を借りていた場合は、10月27日が奨学金の返済のスタートになります。

 

借りた私だから言える、奨学金の返済が「大変」であることを忘れてはいけない

奨学金の返還に追われる人のイラスト

日本学生支援機構の奨学金は、大学・専門学校卒業後に「返済が厳しく、生活が追い込まれている」という方が多くいらっしゃいます。実際に私も返済がかなり苦労しており、日常生活で「しんどいなぁ」と思うことは多々あります。買いたい物を買えない、行きたい所に行けない。そんな方が多いんですね。

このことは非常に大きな問題なのですが、

「借りた方が悪い」

「借りたものは返すのが当然」

「返せる見込みが無いのなら大学(専門学校)に行くな」

といった厳しい声ばかりが寄せられ、大きな進展も改善もないのが実情です。

厳しい声にはもっともな部分もあるのですが、心から望んで奨学金を借りている学生などいません。

政府は奨学金制度や大学授業料無償化等についての施策を進めていくようですが、実現の目処はまだ立っていません。

今しばらくは奨学金を借りる学生自身が奨学金についてじっくりと考え、これからの人生設計にどう役立てていくのかを考えて利用する必要がありそうです。

 

日本学生支援機構の奨学金説明動画がYouTubeにあった!

日本学生支援機構は、

わかりづらい

返済金額が高そうで心配

借りて良いものかどうか不安

といった声に答えて、林家たい平さん、U字工事さんらを起用した説明動画YouTubeにアップしています。

約8分の動画で奨学金についてわかりやすく説明していますから、一度見てみてください。「私が借りる時にもあれば良かったのに!」と思うくらいにわかりやすい動画です(笑)

 

まとめ:よく考えて使おう、日本学生支援機構の奨学金

日本学生支援機構の奨学金には、無利子と有利子のものがあるもののどちらも考えて借りて、考えて返していく必要がありそうです。

この奨学金制度に関しては、返済が困難になる方も増えており、大きな社会問題となっています。とはいえ、奨学金を借りることで開ける将来もあるため、奨学金制度を非難することは少し難しそうです。

奨学金を借りる学生自身が奨学金を借りる必要性や、人生設計をよく考えて借りることが望ましいでしょう。




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