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子どももお母さんも1人にさせない、あしなが育英会の奨学金とは
こんにちは、母子家庭育ちのライターです。※私(どん兵衛)のツイッターアカウントはこちら、お気軽にフォローくださいね!
高校生の頃の私は大学進学を志したものの、中学生の頃に両親が離婚。そういった背景もあり、経済的な理由で一時は大学進学を辞めようと思ったことがあります。
しかし、日本学生支援機構の奨学金を借りたことで大学に通うことができ、ライターという仕事を見つけ今に至っております。大学に進めたこと、ライターとなれたのは奨学金を借りられたおかげです。※日本学生支援機構の奨学金に関しては別記事:【実際に借りていた】日本学生支援機構の奨学金をわかりやすく解説をご参考ください。
この世の中には私のように離婚を原因に母子家庭となる方もいれば、事故や病気で親をなくし母子家庭(父子家庭)になる方もいます。
今回ご紹介する「あしなが育英会の奨学金」は後者の方のための奨学金です。今回はそんなあしなが育英会の奨学金と日本学生支援機構奨学金の違いをわかりやすく説明していきますので、あしなが育英会の奨学金に興味がある方は、こちらの記事でその概要をチェックしてみてください。
あしなが育英会の奨学金の存在意義とは?
あしなが育英会は後述する家庭の事情により、就学が困難な学生を救うために存在する奨学金です。
私が借りていた日本学生支援機構の奨学金と違うのは、「経済的に厳しい状況にある学生であること」というものが前提にはありつつも、その根本的な要因に保護者の不在および就労ができないことというのがあることです。
家庭によりけりではありますが、あしなが育英会の奨学金の方がやむを得ない理由で奨学金を借りたい学生が多く、無利子の奨学金を受け取ることができます。
対する日本学生支援機構の奨学金には無利子のものと有利子のものがあり、無利子の方を借りられるのは基本的に成績の優秀者のみと限られています。
あしなが育英会の奨学金の対象となる人とは?
それではまずは、あしなが育英会の奨学金の対象となる方をご説明していきます。
- 病気・自死(自殺)・災害・交通事故などで保護者を亡くした子ども
- 保護者が障害(後遺障害の自賠法施行令別表第2の第1~7級および身体障害者福祉法第1~4級に該当)を持っている子ども
- 上記などの条件に該当し、保護者が働くことが難しく経済的に厳しい状況にある家庭の子どもで、高等学校以上の学校に通う学生
あしなが育英会の奨学金をもらうために、成績の良し悪しは影響しません。
ただ、家庭で給与を得ている方の金額によっては奨学金を受け取れないことがあります。
その金額は保護者+子ども2人の3人世帯の場合での家計の目安があります。奨学金を受け取るには下記の表に示された金額以内でなくてはならないのです。
給与所得者 | 給与以外の所得者 | |
高校・高専 | 780万円 | 360万円 |
大学・短大 | 940万円 | 520万円 |
専門学校 | 940万円 | 520万円 |
ここでいう給与所得者の金額は、源泉徴収票で金額が示される方、つまりは会社員・パート・アルバイトの方があてはまります。
給与以外の所得者の金額は、源泉徴収票で金額が示されない方、つまりは自営業・農家の方などがあてはまります。
あしなが育英会から受け取ることができる奨学金の種類は?
あしなが育英会から受け取ることができる奨学金には、
- 入学時に受け取ることができる奨学金
- 月額で受け取ることができる奨学金
の2種類があります。
どちらも大学・短大、専門学校によって受け取ることができる(選べる)金額には違いがあります。ただ、どちらも無利子であることに違いはなく、やはり日本学生支援機構の奨学金と違って利率などを気にしなくて良い点には違いがありますね。もちろん、返還の義務はありますが…。
金額などについては、あしなが育英会のこちらのページをご参考ください。
奨学金を借りる理由、返還の義務について考えておこう
あしなが育英会の奨学金は、日本学生支援機構の奨学金と違い無利子で受け取ることができる点は評価できます。奨学金を受け取った学生が卒業後の返還で苦労しているケースは多く見られることから、有利子か無利子かという違いは非常に大きいでしょう。
とはいえ、保護者を失ったあるいは保護者が働くことができない家庭のお子さんは苦労していることは言うまでもありません。私は母子家庭ではありますが、母がばりばりと働いてくれたおかげで生活はできました。
そう考えれば、あしなが育英会の奨学金は存在するべくして存在した奨学金であり、できるだけ多くの方が満足して利用できることを切に願うばかりです。
ただ、無利子とはいえ返還の義務はあります。社会に出てお金を稼げるようになれば、日本学生支援機構の奨学金でもあしなが育英会の奨学金でも、基本的には返していかなくてはならないのです。
ですから借りる前には奨学金を借りる理由や目的をよく考え、納得ができた上で借りることを強くおすすめします。※別記事:【母子家庭育ちが考える】奨学金で知らないと「ヤバい」3つのことや【悩んだ進学】母子家庭の私が大学に行った理由&目的※こじつけアリ でも、奨学金を借りる前の注意点などを書いていますのでご参考ください。