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母子家庭の私たちが帰る、母のいない家
母子家庭の子どもにとって、「家に帰るとお母さんがいない」というのは特別変わったことではありません。もしくは家に帰ったらではなく、「自分が寝ている時にお母さんが仕事に行く」という場合もあるでしょう。
私たち兄弟の場合はどちらも経験しました。
子どもだけで留守番する時間も多く、当然のことながら寂しく思うことも多々ありました。
しかし同時に、家に帰ると置いてある、「母が作り置きしておいた3時のおやつ」がとても楽しみだったのです。これは10年以上たった今でも忘れられない思い出です。
忙しくても大丈夫!母が私たちのために作り置きしたおやつとは?
仕事で忙しいはずの母でしたが、家を留守にする時間が多い時は私たちのために「おやつの作り置き」をしていきました。
小さかった兄弟は、母の事情など気にも留めずパクパク食べていましたが、当時中学生の私は「きっと忙しいだろうに、おやつなんか作っている時間があるのかなぁ」と思っていました。
場合によっては晩御飯まで作り置きしなくてはいけませんからね…。
しかし、母が作り置きしていたおやつは、ケーキやクッキーなどの焼き菓子ではなく、「混ぜて冷やせば作れる」といった、「ゼリー」、「ババロア」、「プリン」といったものがメインでした。
特に『フルーチェ』率は高かったような気がします(笑)※私たちが好きだったから、というのもあるのでしょうけど。
あれは、牛乳を混ぜて冷蔵庫に入れておけば本当にあっという間にできてしまいますからね…(笑)
簡単なおやつではありますが、忙しいはずの母が私たちのことを思い作ってくれたことはよく伝わってきました。
別に手作りである必要はない!子どもが好きなおやつは何でしょう?
簡単なおやつでも、お母さんが作ってくれる料理、おやつは子どもにとって嬉しいものです。
別に手作りである必要はありません。
「お母さんが子どものために」という姿勢が大事なのです。
別に市販のものでも構わないのです。
お子さんが好きなものを想像してみてください。
ビックリマンチョコ、わたパチ、ハイチュウ、カントリーマアム、チョコエッグ、うまい棒…。
スーパーや駄菓子屋さんにお子さんと行ってみて、どれがお気に入りかをよくチェックしておきましょう。
できれば、安いけどお子さんが好んで食べたがるおやつも覚えておくと、毎日買い置きしておいても家計に響かないかと思います!
母子家庭の寂しさは家に母親がいないことではないのかも…
おやつって本当にいっぱいあって、子どもさんそれぞれの好みがあるはずです。
子どもさんが家に帰るとその好きなおやつ待っている。特に小さいお子さんにとっては、これってとってもハッピーなことなのです!
そしてなにより、
お母さんがちゃんと把握していること。
忙しくても自分のために準備しておいてくれていること。
これに勝る喜びはないでしょう。※これは、少し大きくなってから気づく場合もありますね。
必ずしも、「家に帰るとお母さんいない」ということは欠点ではありません。それを補う何かがあれば、子どもは寂しさを紛らせますし、新たな楽しみを得ることができるのです。