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子どもにどう伝えるかで悩む、両親が離婚するということ
離婚した理由は家庭によって様々。
その理由は他の人に話せることから離せないことまで様々あります。
では、自分の子どもには離婚する事実や理由を話すべきなのでしょうか。
そして話すのであれば、どう説明すべきなのでしょうか。
今回はその点を私の経験を基に、大きな子ども(小学校高学年~中学生くらい)と小さい子ども(小学校低学年くらい)という年代別にお話させていただきます。
中学生の私は、母の離婚理由をある程度わかっていた
私の母が離婚を決意した時、私自身は中学生になっていました。
子どもではありつつも、大人の話すこと、大人の世界も少しだけわかり始める年代です。
自分の母が私の祖母(姑)と上手くいっていないことは私の目ら見ても明らかでした。父の母に対する至らなさも私にはよくわかっていました。※この時の経験談につきましては、こちらの別記事:【親の離婚前バージョン】母子家庭の私が抱えたトラウマ3つと希望をご覧ください。
もちろん、それら以外にも私の母が離婚を決意した理由はあるのかもしれませんが、【10代半ばの子ども】であれば、なんとなく事態は掴めました。
もし読者の皆さんのお子さんが10代半ばの場合、離婚を説明しても問題はないでしょうし、むしろ話すことをおすすめします。
多感な時期であるがゆえに、説明しないことによって変に勘ぐってしまい、自分の殻に閉じこもってしまう可能性もあります。そうさせないためにも親として堂々と振る舞うことをおすすめします。
それに子どもに話すことで親が救われることもあります。
と励ましてくれたり、色々と大きな支えになってくれたりします。子どもとはいえ彼らも立派な1人の人間ですから。
小さな子ども(小学校低学年)にはざっくりとでも話した方が良い
母が離婚した当時、私には小さな兄弟もいましたが、この兄弟は離婚した理由はおろか、離婚というものもよくわかっていなかったように思います。
小さな子どもというと幅がかなり広くなってしまうのですが、ここでは【10代に満たない子ども(小学校低学年くらい)】と仮定します。
「小さな子に離婚の理由を話したところで、全くわからないんじゃない?」
「小さければ、親が離婚したという事実さえ忘れてくれるだろう」
という声もあるかもしれません。
でもそれは間違いです。子どもはちゃんと覚えているもので、仮に覚えていなかったとしても、後から「つじつまが合わないことに気付く」でしょう。
参観日、運動会、発表会、父の日、母の日などなど、イベントがある時に「どうしてうちにはお父さんがいないんだろう」と気付くのです。
この違和感が子どもの成長や精神状態に影響を及ぼすこともあります。
「他の家とは違う」という事実は、小さな子どもにとっては大きなダメージとなり得るのです。
ケースバイケース、よく吟味するのが大切
私は「子どもでも離婚の事実や理由は説明した方が良い」というスタンスで話を進めさせていただきました。
子どもは子どもでも1人の独立した人間であり、理解しておく必要性がありますし、親の支えとなることができる可能性もあるからです。
しかし、離婚の理由や子どもの成長の段階や状況次第では、話すことを控えたり、離婚の理由を留め置く(ダメージの少ないものに変える)必要もあるでしょう。
ケースバイケースと言っては他人事のようになってしまうのですが、ぜひお子さんの様子をよくご観察の上、決断してくださればと思います。